霧雨の埠頭にて
川上 芳恵
Enka
About
A quintessential Enka ballad featuring a mournful, melismatic vocal performance drenched in reverb. The arrangement pairs a weeping violin melody with traditional shamisen plucking over a steady, heartbeat-like drum rhythm, perfectly capturing the nostalgia of a lost love in a cold northern port.
Lyrics
(波の音、遠くで鳴る鐘)
北の港の 人影ひとつ濡れたアスファルト 灯りが揺れるあなたを乗せた 最終便は霧の向こうへ 消えてゆく忘れ物した 心のかけら拾い集めて 夜を抱く
指先から こぼれ落ちる紅い口紅 滲む雨追いかけても 届かない愛の重さに 立ち尽くす
ああ 別れの海は 冷たくて抱いた温もり 遠ざかる明日が見えない 独り言ちぎれた縁(えにし)を 結び直して泣いて 泣いて また泣いてあなたの背中を 見送るの
古い手紙を 読み返すたび胸の痛みが 蘇るのよあの日交わした 約束さえも波の音に かき消され季節が巡り 花は散るのに未練の糸が ほどけない
ああ 夜明けの空に 星ひとつ燃える想いを 隠してる名前を呼んでも 帰らぬ人よ重ねた月日を 引きずりながら生きて 生きて ただ生きて春を待つ身の 切なさよ
他人(ひと)の目さえも 気にならぬほどあなただけを 信じてた細い肩先 震わせながら夢の続きを 探してる
ああ 別れの海は 深すぎて二度と戻らぬ 面影を心に刻んで 生きてゆくわちぎれた縁(えにし)を 抱きしめながら泣いて 泣いて また泣いて明日へ続く 道をゆく
霧が晴れゆく 港町あなたの匂い 風に散るさよなら さよなら遠い日の 恋よ
霧雨の埠頭にて
川上 芳恵
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